吉田茶園さんを訪問してきました

紀行文

 皆様こんにちは!今回はGWに訪問した茨城県古河市の吉田茶園さんを訪問してきた話をしようかと思います。吉田茶園さんの方では少人数から(1人~5人)予約できるツアーも開催されており、そちらに参加して参りました。大手町にて友人の運転する車に拾ってもらい、一時間少々で到着。最寄り駅からも歩けないこともないですが、そこそこ距離があるので日差しの強い時期は車で訪問した方が良いかもしれませんね。 

 さて、茶園に到着すると早速茶園の奥様がお出迎えしてくださいまして、ウェルカムドリンクということで水出しのアイスティー (確かほくめいだったはず) を頂きました。更に、今度のイベントに向けて、料理とペアリングする日本茶を選考するためのテイスティングをちょうど行っていたようで、私も試飲させていただいたのですが、実際に飲み比べてみると、後味がしっかりしたものとすっきりしたもの、お茶の甘味が強いものと旨味を帯びた苦味があるもの等の違いがはっきりとわかるものですね。味の豊かさに感動したのは勿論のこと、お茶を飲みながら味の分析や淹れ方を如何に変えればより理想に近づくかといった話が出て来る家庭って羨ましいと感じました。(事業者と一般家庭では差があるのは当然ではありますが) 

 いよいよ、茶園ツアーの開始です。まずは、茶畑の見学から。皆様「茶畑」と聞くと段々畑のようなイメージがないでしょうか?しかしながら、吉田茶園さんでは見渡す限りの広大な平地に茶畑が広がっています。 

 それにしても、当然のことながら実際に茶畑を訪れるとやはり新しい発見が多いものですね。例えば品種ごとの違いなども、飲めば当然わかりますが、木の状態でも葉の色や厚さ、芽の立ち方などが全然異なることがわかります。茶畑の区画の境界線を認識できるとなんとも嬉しくなりますね。他には区画の端だけ日の当たり方が異なる都合上伸び方が違っていたりするのも見ていて面白いポイントの一つでしょう。活き活きとした茶の木と触れ合うと、つい農協で苗でも買って来たくなります。 

 また、区画によってはお茶以外も栽培していらっしゃったりもするようです。写真のラベンダーなどもその一例ですね。 

 突然ですが、上の写真を見て何か気づいたことはありますでしょうか?写真奥側の畑が列毎に色が変わっているように見えるのではないかと思います。これは何故でしょうか?列毎に植えている品種が違うから・・・・・・というわけではなく、機械で摘む際に往復でそれぞれ逆の方向に葉が倒れた状態になり、光の反射の仕方でそのように見えるのだとか。ちなみに年中通してこのままではなく、後ほど摘んだ時とは逆向きに機械を通して葉を刈ることで元通りにするのだそうです。つまり茶摘みの時期にしか見られないレアな光景というわけですね。この時に刈った葉は商品とするわけではなく、そのまま土壌に落として肥料にするそうです。なので、通路から畑に一歩入るだけで、踏みしめた時の土の感触が断然異なるのですよね。

 もしかすると、記事をお読みの皆様の中には「手摘みこそ至高!」とお考えの方もいるかもしれませんので、ここで少し機械摘みについての補足を致します。もちろん、基本的には手摘みの方が正確に「芽から何番目の葉まで~」といった摘み方が容易であることは事実です。しかし、茶摘みの上で重要なことは、同じ時間帯に一気に摘んでしまうことであります。当然ながら、茶の木は生き物ですので、日が変わったり、時間帯が変わったりするだけでも品質が変わってしまい均一な製品を作る上では致命傷になりかねません。したがって、少人数で運営している茶園では特に機械が必要になるケースが多いのですね。更に、吉田茶園さんの栽培している品種の中でも有名なものの一つである「いずみ」は、成長が非常に早く、新芽と少し古い葉の固さの差が非常に大きい上、摘み取る位置を少し間違えるとムラが出てしまうため、品質を安定させるには他の品種と比べてより高度な技術が要求されます。しかしながら、吉田茶園さんの刃を入れる技術は大変に高いので、管理が非常に難しい「いずみ」を効率と品質を両立させて生産することが可能なのです。 

 続いて、茶畑から少し離れて、倉庫などを見せていただきました。(写真は撮り忘れていたためございません。ぜひご自身の目で確かめに行ってくださいませ。)この倉庫のレンガは東京駅の赤レンガ駅舎に使われているものと同じものなのだとか。(ちなみにツアー後、レンタカーを返却しがてら見に行ってみました。)中に入ると、摘み立ての新茶の箱はもちろんのこと、園主さんのコレクションであるビンテージの茶葉や、窒素を注入して出荷まで酸化しないようにして保管されている茶葉など(茶葉が尖っているため、真空にすると袋を貫通する場合があるのだとか)の普段中々目にする機会がないものが数多く置いてありました。こういった裏側を知ることができるのは茶園を直接訪れることの醍醐味ですね。 

 茶園ツアーの紹介の最後にお見せするのはこちらの写真。 

 どこかツバキのようなこの木⋯⋯とここまで言えば皆様もうお気づきかと思いますが、実はこれは茶の木が成長した姿なのです。茶畑で栽培されているものは手入れがされているのである程度の高さでキープされていますが、放っておくとこんな風になるのですね。ちなみに参考としてですが、中国種の茶の木は「灌木(かんぼく)」呼ばれるタイプで、地上ですぐに枝分かれして、大きくとも2~3m程度であるのに対し、アッサム種の方は「喬木(きょうぼく)」と呼ばれるタイプで幹があり、最大で20m弱程度にまで成長することもあるそうです。こんな話を知ってしまうと、飲む用の茶の木と観賞用の茶の木の両方が欲しいなどというまるでオタクがグッズを購入する時のようなことを考えてしまいますね。(※この筆者は言い逃れできないレベルの紅茶オタクです。) 

 その後は、また販売所まで戻り、テイスティング体験を致しました。折角なので、似たようなものを飲み比べてみたいということで、「やぶきた」と「実生やぶきた」、「いずみ」と「いずみ在来」の4種類を試飲しました。これらの細かい感想についてはまたいつか自分で淹れて紅茶日記の形でご紹介しようと思いますが記事数稼ぎとも言う、簡潔に表現すると、「やぶきた」は酸味がありつつも、甘みのある丸い印象を受ける一方で、片親がやぶきたの雑種で種から育てた品種である「実生やぶきた」は雑種ならではの渋味や苦味がありつつも、やぶきたの飲みやすさがそれらとうまく調和し、円熟した風味と優しい香りを持つ繊細な味へと見事に昇華されておりまた違った味わい深さがありました。また、通常の「いずみ」が茶葉本来の甘味と旨味が色濃く表れている特徴を持つのに対し、「いずみ在来」は旨味がより青々としたものになっています。ただ、青々とした旨味と表現してもファーストフラッシュのような若葉のような旨味ともまた異なり、青くも熟したような味わいといった具合でしょうか。

 さて、正直なところまだまだ書きたい細かい話もあるのですが、流石にそろそろ区切らないと長くなりすぎてしまいそうなので、今回はこの辺でお別れにしましょう。 

 最後に吉田茶園さんのホームページのリンクと、看板猫の「こめ」さんのお写真を載せて締めと致します。 

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